2014/05/28

究極VS至高 〜 SIGMA DP3 Merrill と SD1 + 50mm F1.4 DG HSM Art の画質対決

数回にわたって紹介してきたSIGMAの新しいレンズ「50mm F1.4 DG HSM Art」(とデジタル一眼レフカメラのSD1 Merrill)は凄まじい解像感がある製品ですが、解像感の高さでいうと同社のコンパクトデジカメのSIGMA DP3 Merrillも評価が高いです。

SIGMA DP3 Merrill はデジカメ(一眼を含む)の中で最上級の解像感が得られるカメラだと思うのですが、SD1 Merrillに最高性能のレンズを装着したらどちらのほうが解像感があるのか気になっていました。タイトルの通り「究極VS至高」ということで同一条件化で写真を比較してみます。



Camera : SD1 Merrill / Lens : 50mm F1.4 DG HSM Art

5.0 秒; f/5.6; ISO 200

Camera : SIGMA DP3 Merrill

3.2 秒; f/5.6; ISO 200

同一条件下といっても、なぜかDP3 Merrillのほうが明るく撮影できたので、同じぐらいの照度を得るためにSD1 Merrillのほうが露出時間を少し長くしています。ホワイトバランスの違いやコントラストの違いはあるのはSD1 MerrillとDP3 Merrillの差なのかなと思いました。

この時点では解像感について全く差がないように思いますので、等倍表示にして比較してみます。

Camera : SD1 Merrill / Lens : 50mm F1.4 DG HSM Art


Camera : SIGMA DP3 Merrill


等倍表示だというのにどちらのカメラもまったくモヤッとしていません。ベイヤー式のイメージセンサーだと考えられない素晴らしいピクセル情報ですね。ビルの細い線がカリカリッと解像されていますし、暗い部分の細い線も潰れていません。

DP3 Merrillのほうが少しノイズがのっていて、SD1のほうが少しコントラストが高い印象がありますが、解像感という点においてはほぼ同等ではないでしょうか。ちなみに写真の左側のマンションですが、等倍表示するとどちらも部屋の中が見えてしまったので、プライバシーの侵害になるかと思って隣のビルをサンプルに使いました。SD1 MerrillとDP3 Merrillの解像度が高すぎるための、思わぬ誤算でした(笑)

夜景撮影のピント合わせについて

撮影するときに個人的に重要だと感じたのはピントの合わせやすさです。私の場合、夜景撮影だとオートフォーカスは信用できないので、マニュアルフォーカスでピントを合わせます。デジタル一眼レフカメラのSD1 Merrillの場合はファインダーを覗いて調整しましたが、コンデジのDP3 Merrillだとモニターで拡大してピントを合わせることができます。

どちらのほうが正確にピントを合わせやすいかというと、DP3 Merrillのほうが使いやすかったです。遠くの景色にピントを合わせるので、フォーカスの微調整が大きなモニタのほうがやりやすいように思いました。(好みや腕の問題かもしれません)

レンズ「50mm F1.4 DG HSM Art」は他の尺度からも試していきたいと思います。

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