2014/11/30

超高感度撮影が可能なSONY α7sで星空撮影に挑戦。一方、SIGMA dp1 Quattroは・・・


11月末、北軽井沢のSweet Grassというキャンプ場に行き、満天の星空と言わんばかりの美しい星空を眺めてきました。今回は同行した友人がたまたま(!?)SONY α7sを持っていたので、友人のカメラを借りて星空撮影に挑戦してみました。SIGMA dp1 Quattroでの星空撮影にも挑戦し、両者のカメラでの比較をしてみます。

SONY α7sでの星空撮影


まずはSONY α7sの写真をご覧ください。


なるべく人口の光を避けるためにキャンプ場から離れ、三脚をセット。長時間露光(約15〜30秒)でフォーカスを開放しISOを高め(1000〜6400)にして撮影。

マニュアルフォーカスで無限遠に設定したのですが、無限遠といっても調整は必要なのですね。私ははじめはフォーカスリングを一番端まで回した状態で撮影していたのですが、それだと星がピンぼけしてしまいました。モニタで拡大し、ピントがキチッと星にあうようにマニュアルフォーカスで調整します。きっちりと確認することが大事ですね。



ホワイトバランスは2500K(白熱電球あたり)にして現像すると、夜空が青くなり冬空の雰囲気に仕上げることができました。現像はPhotoshop Lightroomを使っています。α7sはISO6400でも十分常用感度で、Lightroomのノイズリダクションと組み合わせればディティールを壊すことなくいい感じの仕上がりになりました。

SIGMA dp1 Quattroでの星空撮影


さて、私はSIGMA dp1 Quattroをここ最近は一番愛用しているのですが、せっかくなので星空撮影にdp1 Quattroで挑戦。dp1 Quattroの写真は次をご覧くださいませ。

ISO400 / F2.8 / 30sec
ISO400 / F2.8 / 15sec
ISO200 / F2.8 / 30sec

ISO200とISO400で撮影したのですが、ISO200だと露光時間が伸びるためノイズが増えますし、ISO400だとそもそもノイズが多いということで、全部使い物にならない結果におわりました。

ここに掲載した写真はカメラの撮って出しJPEGですが、SIGMA Photo Pro 6.1の現像だとノイズだらけの写真を全くコントロールできる自信がなく、撮って出しJPEGが一番良い結果だろうとSPP現像済の写真の採用を見送りました。

まぁ、Quattroに関しては星空撮影ができるとは鼻から思っていないので、想定の範囲内です。Foveon X3 ダイレクトイメージセンサーは光量が豊かな場所でのみ真価を発揮するので、この記事を見てdp1 Quattroの購入を見送ろうという考えには至らないでくださいね(笑

凄まじいSONY α7sの超高感度


それにしてもSONY α7sの高感度には驚きました。目の前が暗くて見えない夜の世界で、ISOを40万に設定するとこのぐらい明るく撮影できます。

「昼間?」と言わんばかりに明るく撮影できます。夜の世界でも色(彩度)が存在するんだなぁと再認識しました。

超高感度撮影は楽しいことを発見できたいい機会でした。α7s欲しいなぁ。

2014/11/21

SIGMA dp QuattroにULYSSESの本革カメラケースを装着したら超絶いい感じに

SIGMA dp1 Quattro + ULYSSES

ULYSSES dp Quattro Body Suit(シグマdp1&dp2Quattro用本革カメラケース)を購入してみました。
ulysses.jp/products/detail323.html

以前も、FUJIFILM X100SIGMA dp1 Merrillで使っていたこともあったのですが、その時もとてもいい感じだったのでdp1 Quattroでも間違いないだろうと判断してポチりました。


SIGMA dp1 Quattro + ULYSSES

夕日に照らされるdp1 Quattro。この写真はSIGMA SD1 Merrill + 50mm f1.4 DG HSM Artで撮影しました。Flickrでオリジナルサイズで見てみてくださいね。革の質感がとてもリアルに写っています。

SIGMA dp1 Quattro + ULYSSES

レンズフード無しの状態でもいかしています。荷物をコンパクトにしたいときはレンズフードもワイコンも装着せずに持ち運んでいます。

SIGMA dp1 Quattro + RICOH GW-3 + dp Quattro Body Suit

ワイコンのRICOH GW-3を装着してもとてもしっくりきます。ワイコンにすると画角が超広角になるのでとても楽しいのです。

SIGMA dp1 Quattro + ULYSSES

SIGMA dp1 Quattro + ULYSSES

dp Quattroは独特の禍々しい形状のカメラですが、はじめて装着したときにその形にぴったりカメラケースが装着されるので驚きでした。各操作ボタンに関しても全く阻害することなく綺麗にハマります。バッテリーもSDカードも三脚もカメラケースをつけたまま取外しが可能な機構となっているので、利便性が高いと感じました。

SIGMA dp1 Quattro + ULYSSES

それではdp Quattroで良いカメラライフを!

2014/11/12

SIGMA dp Quattroのモノクロームの検証

現像ソフトSIGMA Photo Proにはモノクローム現像のときにカラーミキサーが存在します。


Quattroセンサーの場合は、この図を見る限りは「青」が最も高い解像度を持っていそうだったので、カラーミキサーで「青」の割合を100%にしたら解像度が高くなるのではないかと思いました。



ということで、検証してみました。以下の写真はSPP 6.1でモノクローム現像したものです。基本的には全てデフォルトの設定で、ノイズリダクションの輝度ノイズだけ0(一番左)に設定しています。

標準(中間)



青100%


緑100%



赤100%



それぞれを並べて比較


青・緑・赤をそれぞれ並べてみても同じ解像力…。結果としてはカラーミキサーでどのチャンネルを選んでも解像度に影響がないことがわかりました。

・・・Quattroセンサーの構造は素人が思っているよりも、そうとう複雑そうな気がします。


2014/11/11

iPhoneと高級コンデジの比較

こんにちは、池田です。

iPhoneの画質がよくなってきていますが、「高級コンデジってどうなの?」「iPhoneより良い感じに撮りたい」という質問をうけることがあります。そこでiPhone 6 Plusと高級コンデジの「SONY DSC-RX100M2」、「SIGMA dp1 Quattro」で同一被写体を撮影して比較してみました。

写真はクリックすると拡大できますので、画質を確認したい場合は拡大して比較してください。


iPhone 6 Plus

SIGMA dp1 Quattro

SONY DSC-RX100M2



iPhone 6 Plus
SIGMA dp1 Quattro
SONY DSC-RX100M2


iPhone 6 Plus
SIGMA dp1 Quattro
SONY DSC-RX100M2


iPhone 6 Plus
SIGMA dp1 Quattro
SONY DSC-RX100M2



iPhone 6 Plus

SIGMA dp1 Quattro

SONY DSC-RX100M2




私の感想としては次の通りです。

  • iPhone 6 Plusは高級コンデジと比べるとボケが小さい。高級コンデジのほうがイメージセンサーが大きいぶん、ボケが綺麗にできる
  • ホワイトバランスは一長一短。dp1 Quattroは全体的に青い色にシフトする傾向がある。
  • ブログ記事で比べる限りだと解像感の違いはそれほどない。
  • 拡大するとdp1 Quattroが圧勝で、RX100M2がそこそこ、iPhone 6 Plusはそれなり。
  • 特にパスタの葉っぱの葉脈が見えるかどうか。iPhoneはモジャっと潰れているが、dp1 Quattroだとしっかりと残ってる。
  • SONY RX100M2はズームができるので、画角に自由度がある。さらに手ブレ補正がついているので、暗い場所だと有利(今回、検証してはいませんが)。
iPhone 6 Plus

SIGMA dp1 Quattro

SONY RX100M2

等倍で見てみると、dp1 Quattro圧勝ですね。


iPhone 6 Plusはなんだかんだいって平べったい感じの写真に仕上がってますね。高級コンデジとiPhoneだとボケの有無が大きく違うので、決め手の一つに「ボケ」を検討してみてはいいかもしれません。


2014/10/31

SIGMA dp1 QuattroにワイコンRICHO GW-3を装着すると広角が超広角になって楽しい件


SIGMA DP1 Merrillで愛用していたワインコンレンズRICOH GW-3ですが、dp1 Quattroでも装着してみました。dp1 Quattroは広角ですが、ワイコンを装着すると超広角になって撮影がさらに楽しくなりました。

GW-3はレンズ径49mmなのでdp1 Quattroにはそのまま装着することができません。そのため、ステップダウンリングの58mm→49mm(マルミ の MARUMI ステップダウンリング)を使ってレンズ径を調整することで装着が可能になります。

ワイコン有無の違い


次にワイコンの使った写真とそうでない写真を見比べて検証してみたいと思います。

ワイコン未装着の写真

こちらはワイコン未装着の写真。35mm換算で28mmの画角になります。

ワイコン装着の写真

こちらはワイコン装着の写真。GW-3は×0.75ですので35mm換算で21mmの画角になります。

ワイコン有無の画質の検証(中心部)


ワイコン未装着。dp1 Quattroの素の解像感。壁のタイルまで解像している。素晴らしい。

ワイコン装着。dp1 Quattroと比べて若干の低下は感じるが、十分な画質


ワイコン有無の画質の検証(周辺部)


ワイコン未装着。中心部と比べると若干の低下を感じるが、十分な画質。

ワイコン装着。さすがに解像感がさがっているが、常用範囲内。広角とのトレードかと。

まとめ


画質的にはわずかに低下しますが、dp1 Quattroの超絶画質が少し低下したところで十分な画質であることは間違いありません。他のカメラやレンズを使って(SD1 Merrill + SIGMA 50mm f2.8 17-50mmの広角側や、SONY RX100M2の広角側)と比較したことがあるのですが、それらと比べてもdp1 Quattro+GW-3の組み合わせの画質のほうが遥かに良いので、今後は積極的にdp1 Quattro+GW-3を使っていこうと思います。


2014/10/29

SIGMA Photo Pro 6.1の倍率色収差補正に不具合があるっぽい?

SIGMA dp1 Quattroで撮影したX3Fファイルを現像していて、どうも紫と緑が縁に発生することが多いと不満に思っていたのですが、もしかしたら倍率色収差補正に不具合があるのかもしれません。



定点観測で撮影した東京大崎の景色。カラーは「スタンダード」にしてストレート現像。この写真について倍率色収差補正のONとOFFを切り替えて現像し、等倍表示で見比べてみました。


倍率色収差補正をOFFにして現像したもの

倍率色収差補正をONにして現像したもの。縁に紫色の倍率色収差が発生している







たまたまだったのかと思い、別の写真を使って検証してみることにしました。こちらはカラーは「風景」に設定して、ストレート現像したもの。



倍率色収差補正をOFFにして現像したもの。素直な結果。

倍率色収差補正をONにして現像したもの。縁に紫色の倍率色収差が発生している

「倍率色収差補正」機能は「SPP 6.0 はどうなる? 2014/06/15: maroの雑記帳」で「倍率色収差補正機能はとても有効で、解像力をスポイルしない良さがある。なので、私は常にこの機能を ON にする」と評価されていたので、私は以前から常に「ON」にしていました。

DP1 MerrillとSPP 5.5のときは倍率色収差補正が効果があったと思ったのですが、SPP 6.1では逆に悪くなっています。もしかしたら倍率色収差補正のONとOFFが逆になっているのかも…!? (まさかそんなはずは…w)

きっと私が倍率色収差補正を使いこなせていないだけかもしれませんが。