今回は衝撃のタイトルの通り、ついにSIGMA以外の一眼レフカメラを購入してしまいました。様々な検討を重ねたのですが、たどり着いた結論は「Nikon Df」でした。
SIGMA SD1 Merrillの不満点
SD1 Merrillを購入したのは2年半前、当時発表されたコンパクトデジタルカメラDP2 Merrillの空間をスキャンしたかのような高画質に感銘をうけ、同じセンサーを搭載する一眼レフカメラSIGMA SD1 Merrillを購入しました。数年使い続けてみたところ、以下の点がどうしても気になるようになりました。- コンデジのDP Merrillやdp Quattroのほうが画質が良好
- SD1 Merrillが太刀打ちするにはArtシリーズのレンズを搭載する必要がある
※参考記事「究極VS至高 〜 SIGMA DP3 Merrill と SD1 + 50mm F1.4 DG HSM Art の画質対決」 - 一眼レフカメラよりも軽量なコンデジのdpシリーズのほうが魅力的に感じてきた
- SD1 Merrillはレンズが交換できるためボケを楽しめると期待していた。しかしF1.4のレンズを使うと、フリンジが凶暴で非常に使いにくいことがわかった
特にフリンジの存在が悩みとして最大のものでした。記事「SIGMA のレンズ 50mm F1.4 DG HSM Art を楽しもう② - フリンジと戦う」で紹介したことがありますが、ずっとSPPでの現像で戦う日々でした・・・。
これを解消する手段として、次世代の「sd1 Quattro」(?)の発表を期待することにしました。前世代のカメラSD15とArt F1.4のレンズの組み合わせならフリンジの発生が少ないことから、イメージセンサーが変われば問題が解決する可能性がありました。
しかし、先月開催されたCP+ 2015では「sd1 Quattro」(?)の発表はありませんでした。SD1後継機種の開発は進められているとのことでしたが、フリンジ問題が解決するか分からないものを待つよりはそろそろ決断するころかと考え、止む無く別のメーカーのカメラを購入することにしました。
他の候補として考えていたカメラ
候補といくつかのメーカーとカメラを検討しました。なお、ボケを楽しめると期待して購入したレンズ「SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art」を使えるカメラを重視しました。SIGMAの「マウント交換サービス」があるので、マウントを交換すれば使えるだろうと!※SIGMAマウントからNikonマウントに交換。発送してから9日で戻ってきました。マウント交換は素晴らしいサービスです!
SONY α7s
以前本ブログ記事「超高感度撮影が可能なSONY α7sで星空撮影に挑戦」で紹介したこともあり候補の一つでした。特に画素数控えめでダイナミックレンジが広く、高感度に強いというのは実に魅力的です。しかし、SIGMA Artのレンズが現時点で使えない&また発売される可能性が低いということで却下することにしました。(マウントアダプター経由でAマウントからEマウントにして使えるかもしれませんが、それは実例が少ないので却下することに)SONY α7Ⅱ
手ブレ補正が良さそうなものの、これもSIGMA Artのレンズが使えないということで却下。Canon EOS 5D Mark Ⅲ
これ買っとけばハズレがない、というのはわかってはいます。5D MarkⅡから受け継がれる動画撮影機能も実に魅力的です。Canonの「記憶色」はやはりぱっと見いいんですよね。Canon EOS 5Ds
話題の5000万画素に魅力を感じたかというと、実はそうではありません。なぜならば愛用しているMerrillが実質4800画素であるため、解像感でいえばSIGMAとそれほど変わらないだろうと(笑) 余談ですがCanonが職場の隣にあるので5Dsの発表日に実機を見に行きました。Nikon D810
5Dsと同じ理由で却下。Nikon Dfにした理由
クラシカルなデザインが特徴のカメラですが、やはり私の決めてもそこでした。もともと私は3-4年以前はカメラの趣味を忘れていたのですが、Fujifilmが発表したX100に憧れて再びカメラの趣味が再燃したことがありました。
↑FUJIFILM X100
つまり私は懐古主義的なカメラが好みなんですね。
カメラの性能としても、一世代前のNikonのフラッグシップ機のD4と同等のイメージセンサーをDfが搭載しています。私は販促目的の高画素競争を疑問に考えているのですが、画素数控え目でダイナミックレンジと高感度に強いというのは十分な利点です。
※Foveon(特にMerrill)の高画素化はリアリティーを併せ持っているので、販促目的の高画素競争とは別域のものだと考えています
Nikon Dfは基本スペックがD600と同じ、スペックの割に高価、ジジイ好みのデザイン、Nikon(D4, Df)の色は「黄色い」、発売されて既に1年以上経過というデメリットもわかっていましたが、好みとカメラの利点が気になる欠点を上回ることがわかったので決断することにしました。
※あと一つNikon Dfを選んだ大きな理由があるので、それは追って紹介します。
次回の記事からは、Nikon Dfを使って気づいた利点を紹介していこうと思います。
ちなみにこれからは風景撮影用としてSIGMA dp Quattro/DP Merrillを、人物撮影用としてNikon Dfの両方を愛用していくことになりそうです(詳しくは下記)。浮気したと言っても、dpシリーズは今後も愛用していく予定です。
今後のカメラの使いわけ
- 風景撮影用:SIGMA DP1 Merrill, DP3 Merrill, dp1 Quattro
- ボケを楽しむ用(人物写真等) : Nikon Df
- マクロ撮影(静止物) : SIGMA SD1 Merrill
- カジュアルな旅行 : FUJIFILM X100
- 海外旅行(荷物を抑えたい旅行用) : SONY RX100M2
ちなみに、本記事のNikon Dfの写真はすべてSIGMA SD1 Merrillで撮影しました。